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「‥どうして・・・・どうして!?」
その女子学生は中庭へと出てくると、二人の後ろ姿を見送りながらも、そう呟いて震えている自分の両手を重ねて、胸に当てる
「‥どうして、彼の子が此所に?・・そんな・・・・そんなの、クロト様に言えるわけ‥」
震えを抑えようとするたびに、震えが大きくなり息が荒くなっていく
「--アカネ?」
黒色の短髪で、肩にかかる後ろ髪を下ろし、琥珀色の瞳の男子学生は中庭に出ると、その女子学生の側に来て
「‥クロト様。」
「何か、あったのか?」
アカネと呼ばれた朱色の髪で腰位まであるストレートを、薔薇の髪留めで纏めていて、紅色の瞳を持つ女子学生は震えを隠そうとするが、直ぐに見破られてしまい
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