第1章

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「‥は、春の国の生き残りが、編入して来たんです。」 「‥っ!?」 アカネは震えながらも、理由を話すと俺は少し眉を動かして、反応し 「‥ヒック・・・・彼の子は、私の顔を見ていますから・・ヒック・・・・このままでは、気づかれてしまうかも‥」 「--落ち着け、アカネ。」 涙を流しながら不安げに言うアカネに対して、俺は冷静に言って、自分の右手をアカネの手に重ねて包み、宥めて 「‥ヒック・・・・ですが、クロト様・・」 それでも、アカネは落ち着いてくれず、余計に涙を流していて 「--落ち着いてくれ、アカネ。」 「--あっ。」 俺は見ていられなくなって、自分の右手はそのままでアカネを、自分の方に引き寄せて抱き締めた。
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