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「大丈夫だ。実際に見られたと言っても、少しだろ?」
「‥そう、ですが。」
「なら大丈夫だよ。年月が経つと、女性は変わると言うからな。--実際に、綺麗になったからバレねぇよ。」
「ほ、本当でしょうか?」
「本当だよ。6年も一緒に居るんだ、大丈夫だよ。」
安心出来るように、俺は自分の左手で、アカネの頭を撫でてあげて、不安そうだが先程よりかは、落ち着いた声で話していて
「そう、ですね。--もう、そんなになるのですね?」
「あぁ、そうだな。--アカネ、お前は堂々としていろ。」
「えっ?」
「奴に気づかれる事が少ないわけだし、下を向いているよりかは、堂々としていた方が良い。」
「そうですね。--そうします。」
抱き締めているので、お互いに照れながらも話し合っていて、俺はアカネの瞳を真っ直ぐに見つめて励ますと、アカネは顔を上げてやっと微笑んだ。
やはり、アカネは笑っていた方が良いよな。
そんな事を思いながらアカネを、離して頭を撫でた。
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