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「『彼』はいつ頃につくんだったかの?」
編入願書を机の上に置いてから秘書の女性に尋ねて
「昼過ぎのはずですよ。」
微笑みながら答えて
「ほほっ、まもなくじゃの。」
学園長は満足そうに微笑み、髭を一撫でした。
学園門前
桜並木が並ぶその門の前に、白い鞘の太刀を腰に携えたまま、一人の少年が立ち尽くしていた。
「ここが、フェジィス魔術学園か。」
その少年はそう呟くと門をくぐり、桜並木を通り抜けて学園の中へと入って行った。
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