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「--さて、寮に戻るか?」
「そうですね。烈火君辺りが叫び始めている頃でしょうね。」
「あ~、そうだな。まぁ、アカネの料理なら誰も文句は言わねぇだろ。」
「そうですね。」
少し名残惜しそうにクロトさんは右手を離すと、寮がある方へと向き、アカネの左手を勝手に繋いで歩き出す。
私は微笑みながらクロトさんの隣に並んで歩き、クロトさんの言うことに相槌を返す。
私はクロト様の燈
クロト様を守る為ならば、どんなこともでも実行する
例え、8年前のあの事件のような事をしてでも
「--アカネ?」
と、そんな事を考えていたらクロトさんが私の名を呼び、私の顔を覗き込んでいた。
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