2青い髪の少年

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俺は異世界人にわざとぶつかりにいった 男2人に女1人…なら女へと狙いを定める 盗れるものならなんでもいい 「わっ!?」 ぶつかった時に素早く何かを掴み、懐へと隠した どさりと尻餅をつく…フリをする あくまでも自然に振舞わなければ 「ごめんなさい!!」 「いや、こっちこそごめんね。怪我してない?大丈夫?」 本当に心配そうに尋ねてくる女に良心が痛んだ 「大丈夫」 「よかったー!!」 心から安堵したようにニコリと笑う ズキリと女の笑顔が心に突き刺さった その笑顔のまま数秒見つめられたかと思うと、女の手が俺の髪に触れ、わしゃわしゃと撫でられる 「わー、ふわふわっ!!この髪の色はもとから?」 やめろ 俺はお前から盗んだんだぞ もう少し警戒しろよ そう、言う事もできず ただただ困惑してされるがままだった ……いや。本当は女の撫で方が父と似ていて、少し嬉しかった だからだろうか、ついこの世界のことを教えてしまったのは
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