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「理解できた?」
……異世界に来ちゃった系の小説って最近多いよね。
私もよく読んでた
ただね、あれはフィクションだからこそ楽しんで読めるのであって、自分が異世界に来てしまった、とか……
全然嬉しくねーよ!!どんなだよ!!いや、ちょっとは行ってみたいなーとか思ってたけど!!けどよ!!
別に今まで生きていた世界に不満があったというわけでもないし、これからやりたことや将来の夢なんかもあったりしたのに
今じゃなくてもいいじゃないか…!!
私はまだピチピチの17歳、高校2年生だぞ!?
くそおおおおおおおお!!!!!
「おい、リオ。大丈夫か?」
「目が死んでるよ」
あれーなんか見知った顔の二人が私の顔をのぞき込んでいる
「……ふはははは、いやーリアルな夢だなぁ。ケンとルイまで夢にでてくるなんて」
ケンとルイ
二人は兄弟であり、私の幼馴染みである
ケンは私と同い年でルイはわたし達の1つの年下だ
「はぁ?何言ってるんだ」
「さっきまで普通に受け入れてたじゃん。何?今更現実逃避?」
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