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「二人とも、とりあえずこの状況どうにかしようか。だんだん可哀想になってきたよ」
ルイのその言葉に無言で涙目になっている、盗賊っぽいコスプレ(笑)をしてる人が反応した
「っほ、ほんとだぜ!!そいつの言う通りだ!!!さっきから無視しやがって…早く金目のものをだせってんだっお前らが異世界人つーことはわかってんだっ」
そう、実は今盗賊っぽいコスプレ(笑)をしてる人に絶賛襲われ中だ
どうやら異世界人はいいカモらしい
何人目だろうか、こういう輩は
そろそろ飽きてきた
「怪我したくなかったらさっさと金目のものを出せ!!きひひひ」
そう言い、わたし達に向けていたナイフをペロリと舐めた
なんか調子乗り出したぞこいつ
なんだろう、この雑魚臭は
まぁ、でも
「私達、強いよ…?んふふふふ」
―――………
「すみませんしたァっ!!!」
土下座している男を見下ろす
どこの世界でも土下座は謝る時の姿勢なのか。なんか切ない
いやーしかし、思ったとおり雑魚だったわ
手応え無さすぎる
「さぁて、どうしようか」
にんまりと笑いかける私に男はひっと怯えた声を出す
そんなに怖がられると傷つくなぁ
「とりあえず、有り金全部置いてけ」
にっこり笑顔で言うルイ
わぁルイさんこわーい
どちらが悪役かわからないね!!
「はいいい!!!それだけでよければ喜んでっ!だから殺すのだけは勘弁をっっ」
「はいはい」
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