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俺はそれから必死で働いた
疲労で倒れた母や、まだ幼い妹を働かせるわけにはいかない
自分が頑張らないと、だめなんだ。そう自分に言い聞かせて働いた
けれども、まだ本当は学校に通わないとだめなくらいの幼い俺にはできることが限られていて、収入を多く得られなかった
そんな時だ、異世界人が村を訪れたのは
この国では異世界人はとても珍しいという訳ではない
1年に2、3人は訪れる
異世界人の見分け方は簡単。
黒髪黒目で全員同じ服を着ているからだ
そして、そいつらの服や持ち物は質がいい
高く売れるんだよ
どうせ、異世界人は都で保護されて何不自由なく暮らせる決まりになっている
ならば少し何かを盗るくらい、いいだろ?
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