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「こ、こんにちは…私、神奈妃与里(かんなひより)っていいます。
ちょっと内気でアニメ好きで友達居ないけど…これからよろしくお願いしましゅっ!」
か、噛んでしまった…
そう、私は今まさにとある高校の初HRで自己紹介をしたところだ
友達がいなかったから、遠くの高校を受験して高校生にして一人暮らしを獲得した私だったが…
どれだけ遠くに来てもやはり周りの目は少し痛い
というのも自己紹介でアニメ好きとか言ったからであって…でも嘘は付きたくなかったから…
とはいえ、どうしたものか…
と、その時
「1年○組の神奈妃与里さん、至急生徒会室まで来なさい」
という放送が鳴った
「わ、私!?」
何なのだろうか、全く思い当たる節がない
ちなみにこの学校で一番権力があり、生徒の評判を集めているのが現生徒会会長の吾妻燐先輩で確か理事長の娘だったと思う
そのせいか、生徒会室に呼ばれただけで周りの視線は更に痛いものに…
はぁ…これは友達作り終わったな
そう思いながら生徒会室の扉を開ける
「失礼しますっ!」
「フフ、来たわね」
扉を開け切る前に返事が返って来た
「き、キレイ…」
こんな近くで見たのは初めてでつい口から出てしまった
「そう?ありがと」
「さ、入って」
そう言いながら席を立つ
「あ、はい」
自分の顔が赤いのがわかる
会長の向かい側に座った
「実はね、お願いがあるの」
「おねがい…ですか?」
「うん、私の…
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