2人が本棚に入れています
本棚に追加
その日はHRだけだったので、空っぽの教室から一人で下校した
もともと部活には興味無かったし、軽くスルーして駅へ向かった
駅に着くと何やら怪しいボディーガードみたいな人たちが沢山居た
いつもと違う…と思ったけど、まだこの駅の[いつも]を語るには通った回数が少なすぎるとか中二病みたいなことを考えていたら黒い人たち(仮)がこちらに寄ってきた
まぁ私は何もしてないからきっと私の後ろの誰かだろうと考えていると
持ち上げられ、車に乗せられた…
あれ?なんかヤバくない??
「あ、あの!誘拐犯の方ですかっ?」
「違うわよ、失礼しちゃうわ」
気づくと隣に会長が居た
「か、会長も誘拐されたんですかっ?」
「あなた、意外と天然なのね」
「天然…って、変なステータス追加しないでくださいよ!」
「そのまま大人しく座ってなさい」
会長はフフフと笑いながらそうとだけ言うとその後は何も話さなかった
何処かに着いたのか、黒い人が車から降りて扉を開けてくれた
軽く会釈しながら会長にくっつくように歩く
「着いたわ、ここが…
最初のコメントを投稿しよう!