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「当然と言えば当然なんだけど……。
7月に入ってすぐ、数日差で二人とも停学処分になったそうよ」
「ちょうどリカからお金貸してって言われた頃だ……」
私の呟きに、采女が静かに頷く。
「てことは、その佐々木の彼氏も家に帰ってないってこと?
家でおとなしくしてるんなら、そんな大金いらないだろ」
柴田君が腕を組んで思案げに顎をさする。
「そこまでは。
直接知ってる人までつながらなかったから……。
でも、私もそうだと思う」
采女の言葉に、場がシンッとなった。
「リカ……健太君と一緒かな」
「お金の件から考えてもそうだろな。
まぁ、高3ならフリーターって嘘ついてバイト出来るから、その間しのごうとした……とか?」
「そこなの。これ見て」
采女が指す画面を覗き込む。
「なんだ?
『JKマリーの毎日星占い』だあ?」
うへ、なんて呟きながら柴田君が眉をひそめるブログは、バラや蝶が舞うキラキラしたデザインだった。
「まあ、そう言わず。
私は西洋占星術には疎いから、これが何を根拠に書かれてるか分からないし当たるのかも知らないんだけど……」
そういいながら画面をスクロールする采女。
最新の投稿のコメント欄を開く。
そこには異常なほどJKマリーを賞賛したり、感謝する投稿で埋め尽くされていた。
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