第1章

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「なんか……気味悪りぃな」 柴田君の言葉に私も頷く。 『マリー様ありがとっ(●´∀`人´∀`●) アドバイス通りしたら、なんとっ!! 学校一モテ男の先輩からコクられましたぁ(*≧艸≦)』 『マリちゃんサイコーッ───v(*-∀-*)v───♪ 無事、略奪成功だよおっ!』 次から次へと並ぶ絶賛コメントに苦味を感じる。 そんな中、ところどころ異質なものが混じり始めた。 『願い事叶えるカギはマリー様に個人鑑定してもらうことだねっ((*´∀`*)) ここから→http://.………』 『丁寧に鑑定してもらって、しかもマリー様特別ブレスもget☆ 思い切って頼んでマジ、良かったぁ! →リンク←』 「こうやって、別サイトに誘導してるの。 ……で、これがその移動先」 采女がクリックすると、画面が一転。 今度はブルーベースで天使が舞うデザインのブログに飛んだ。 「ここで、個人鑑定の受付と質問に答えてるみたいね。 最終的には、このフリーアドレスにメールを送らなきゃ直接のやりとりはしてもらえないみたい。 しかも、自分はフリーアドレス使ってるのに、送る側は携帯アドレスを要求してくるのよ」 ほー、と呟いて腕組む柴田君。 「……てか、二階堂なんでそんなに詳しいんだ?」 「それは、実際メール送ったからよ」 「はあ!?」 事もなげに言い放つ采女に、私と柴田君は驚いて思わず前のめりになってしまった。
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