1569人が本棚に入れています
本棚に追加
「セックスするのが嫌なんじゃないの…単に、その先が怖いだけ…」
私は静かに口を開いた
いつかは話さないといけないと思っていた事…もう、いい加減話さないといけない
藤堂君の気持ちに答えるためにも
「男の人って私を抱くのに飽きてしまうと…違う所へ行ってしまう…」
話始めたのはいいけれど…言葉の端々が…体が、震えてしまう
脳内が、体が、私の全てがこの記憶に拒絶反応を示しているのが分かった
それでも…話さないといけない
私は再び怖々と口を開いた
「前も…その前もそうだった…だから怖い…」
目の前に過った過去を消し去るように体をギュッ…と抱える
「セックスするのが」
最初のコメントを投稿しよう!