紡ぐ者

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「直君おかえりー」 おっちゃんの声に反応するように後ろを向いた 「ただいま!!」 にこにこと嬉しそうに店内に入ってきた藤堂君は真っ先に私を見つけ 「おつかれ」 嬉しそうに笑みを浮かべながら私の隣に座った 「おっちゃん、いつもの頂戴」 そして、お腹が空いているのか物欲し気に私の一品達を眺めている 「食べる?」 お箸を差し出すと、藤堂君はよだれを引っ込め 「食べる!!」 と、お箸を受け取った 「おっちゃん!!ねぎま追加でお願い」 私は忙しそうな厨房へ向かって声をかけた
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