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はぁ。
あいつ怖ぇーんだけど…
津幡の誘いを断った
金曜日の自分を誉めたい
「かのぉーー!」
諸悪の根元
バカ津幡がオレを呼んでいる
その声に振り向かず足早に歩みを進めようとすると
「かのぉーーーー!!!」
バカ津幡は、更に大きな声で俺を呼んだ
否応なしに立ち止まり
俺は…
大きく鼻から息を吐き出し
肩を上下させ
不本意だとアピールする
が、そんな事お構いなしに
津幡は話しはじめた
「亮ちゃん、モテモテぇ~
朝から加奈子ちゃんに話しかけられてただろ??」
ニヤニヤと話を聞きたがる津幡にイラッとする
「お前さぁ、俺をダシにして合コンするなよ。」
「あ。バレちゃった?」
津幡は悪びれる事もなく…
エヘッと笑ってみせた。
む、ムカつく
「だって、亮ちゃんの名前だすと
女の子の食いつきが違うんだよねー」
「迷惑だから。」
大きくため息をひとつつく
津幡は俺のため息なんかに気も留めず
さらに懲りずに
「衣千香ちゃんと合コンしたいなー」
…。
ばか津幡
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