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津幡め。
衣千香と合コンなんて100万年早いわっ
クッククッ…
津幡がニヤニヤ笑いながら俺を見る
「なんだよ。気持ち悪いな」
「いゃー。楽しいなと思ってさ」
津幡は時計を見るなり慌てて
「やべっ、朝礼始まる
じゃ、俺行くわ」
走って行った
この時間なら衣千香はデスクにすわってるだろうな
左手の腕時計で時間を確認した
案の定、衣千香はデスクに座りボーッとしてる
俺が声をかけると
恥ずかしそうに挨拶を返す
頬が少し蒸気し
朝から女っぽい…
少し開きかけたその唇に
昨日、キスをした
もっと深く味わいたい衝動に駆られる
月曜はなんで、こんなに仕事が混むんだろう?
部屋にそれぞれのキーボードを叩く音が響く
ふと、コーヒーの香りが鼻先を掠めた
コーヒーかぁ。
そろそろ衣千香を誘って休憩にでもいこうか?
顔を上げると
対面に座っている柳さんが真剣な面もちで何かを見ている
興味本位でその視線の先を追うと
マジか。
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