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多分…先輩にキスされて
…それよりも、前からなのか？
気持ちが先輩に傾き始めてると思う
耳元で『キスしたい』なんて
ホントに照れるし…
でも、嬉しい気もする
ただ、梯課長のあの視線が…
あれはいったい何だったんだろう
それからの亮先輩は、積極的で
今晩も揃って『かっちゃん』のお店
「いらっしゃい！」
「「こんばんはー」」
「なんだい？今日も揃ってとは…
さては？？」
かっちゃんがニヤリと笑うと
「うん。猛烈アプローチ中」
先輩は、臆面もなく言った
「なんだ、まだ付き合っちゃねーのか？」
「どお？衣千香？」
「衣千香ちゃん、付き合っちぁえば？」
「もぉ、かっちゃんまでぇ…」
毎晩、先輩はかっちゃんのお店につれてきてくれる
今までと変わらないけど
さすがに毎晩だと かっちゃんも興味津々だ
そして、変わった事と言えば
毎晩、家まで送り届けてくれること
どんなに断っても
先輩は家までついてくる
慣れとは怖いもので
木曜日ともなれば、その行為にも違和感なく感じれた
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