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池田町のコンビニを出発した私たちは、通り道にあったドライブインの駐車場に車を停めて少し仮眠を取った。
そして空が明るくなり始める7時頃を目標に、私たちは帯広市郊外にある幸福駅を目指して再び車を走らせていた。
アヤは少しずつ具合が良くなり、隣で呑気に鼻歌を歌っている。
そんなアヤの行動に微笑みながらも、私は自分の気持ちを整理するのに必死だった。
アヤは俊哉の親友で、つい最近知り合ったばかりだ。
そんな彼の事を、私は気になり始めているのかもしれない・・・。
出会ってからまだたったの1ヵ月。
こんな短い期間であっても恋心は芽生えるものなのだろうか。
それに私は昨年秋に離婚したばかりだ。
ついこの前まで、元夫の拓也の事を思っていたはずなのに・・・。
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