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それから雨も止み、警護の人は歩き、四番目の街には二日遅れで到着した。負傷者の治療は最初だけ私が治療法術で治し、後は僧侶の人達が交替で治療していた。お陰で死亡者いなかった。
街に到着後、盗賊団をギルドの牢獄に入れ、負傷者を寺院で治療してもらっている。
そして、私はと言うと、あの肥った商人がこの街の大商豪で一番高いホテルに無期限泊まれる様になって、今、その豪華なスイートルームで循環定期馬車の出発待ちである。
因みに、盗賊団はギルドと国から指名手配されていて、金板十枚貰った。
「あぁ~あ、何か私、場違いな部屋よね」
独りで呟いたが虚しくなったので寝た。
翌朝、朝食中に循環定期馬車の出発時間の知らせをもらい、身仕度をした。
何故か、街の人達に見送られ、馬車は出発した。商人達、家族連れ、貧乏冒険者グループは街に滞在するので、馬車は私の乗る一台だけだった。私の貸切状態だった。
循環定期馬車は順調に第五、第六、私の実家の第七の村まで着いた。
今は懐かしの実家まで、てくてく歩いている。私の実家は村から少し離れた場所にある。
「うぅ~ん、懐かしい!」
家の前に着き、私は大きな声で言った。
「ただいまぁ~!」
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