修行編

5/26
前へ
/184ページ
次へ
「シルフィーの適性武器は長物と双剣、剣なのじゃが、長物も薙刀、鎌、棒術。絞れないのじゃ」 「どうすれば?」 「師匠、取り敢えず、基本の基礎だけ教えては?」 「そうじゃのぉ~、そうするかのぉ」 「はい!宜しくお願いします」 そうして、私とパパの修行が住み込みで始まり、予定よりオーバーして半年かかった。 ママが着た。半年もかかったので心配したらしい。玄関から声が聞こえた。 「ごめんください。ミルフィーですが、うちの娘はどうなりました?」 パパが玄関に行き、ママを連れてきた。茶の間に案内され、師匠とみんなで話し合った。 「おやおや、娘が心配かの?」 「それもありますが、次の修行があるので、どうですか?」 「いやぁ~ワシの誤算じゃ!シルフィーは正式にワシの弟子にする!この馬鹿弟子より才能がある!」 「えっ!師匠はもう、弟子を取らないって話じゃなかったのですか?」 「あら、シルフィー、気に入られたのね!」 「ワシも過去の弟子で失敗したから、こやつで弟子は取らないと思っていたのだが、気が変わったわい」 「あら、あら、嬉しいわ」 「シルフィー、鍛練を欠かさず何時でもここに稽古に来るのじゃぞ!」 「はい!ありがとうございます」 「シルフィー、次の修行は法術よ!」 「今までありがとうございました。師匠!」 「でわ、俺も稽古ありがとうございました」 「んっ?何を言っとる!娘に一本取られる馬鹿弟子はまだ、帰さん!」
/184ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加