満月に夜桜で唄う猫

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「キャー!」(イヤイヤ嫌ぁ~)  森の中からピンク色のポニーテイル髪を振り乱しながら、女の子は泣きながら、パーティーのいる平原に走っていた。 「んっ?シルフィ!」 「シルフィがどうかした?」 「あれよ!」 「「「げっ!?」」」(((ヤバイ!!)))  小休憩していたパーティーメンバーが見たのはキレた私、シルフィが杖を構えて森に法術を放ったからだ。 ゴォー、ドガ、ドガ、ドカッカン!!  呆然とするパーティーメンバー、当たり前である。目の前で私が放ったメテオの法術で、森は一瞬でクレーターになったからだ。  パーティーメンバーの女性が私に近寄ってきて、言った。 「シルフィ、どうして、こうなった?」 「ふぇん、だって、だって」(レナちゃん、怒ってる) 「シルフィ、さっき、オトイレで森に入って何があったの?」 「んとね、オトイレ終わってね、パンツ上げてたら、虫がね、うようよいてね」 「えっ!?まさか!虫退治するのに森をクレーターにしたと?」 「うん、パニくってたし、まぁ結果的には」 「はぁ~、何でメテオの法術なのよ?アイラに何て報告するのよ」 「んっ?突然、隕石が降ってきたってのわ?」
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