修行の一人旅

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馬車の中の人達が私に注目してしまった。貧乏冒険者グループの戦士、僧侶、法術師も私の前に来た。戦士が言った。 「グレン、戻れ!法術師さん、うちの馬鹿が申し訳ない」 「あっ、別に、ただ、パーティには入れないので」 僧侶が言った。 「ごめんなさいね、ほら、うちのパーティ、初心者グループだから、あっ、私はミント、こっちの戦士はグレイ、この法術師はライム、よろしくね!」 「あっ、私はシルフィー、法術師」 肥った商人がまた、言ってきた。 「ワシはヌードル、旅の商人よ。お嬢ちゃん、もしかしたら、あの有名な『満月の夜桜』ギルドの人かい?」 「はい、でも、何で判ったの?」 「あはは、そのマントの首の留め金がギルドの紋章だからだよ!」 「あっ、そっか!」 戦士、僧侶、法術師がビックリ眼で言った。 「凄い!紋章の持っている人、始めてみた!」 「こりゃ~、うちみたい初心者パーティには無理ね!」 「あの~、よろしければ、私に法術を教えてくれませんか?」 「えっ!えっ!えっ!」 また、肥った商人が言ってきた。 「お嬢ちゃん、ワシからはアルバイトしないかね?何、簡単なアルバイトだ、魔石にマナを入れてくれるだけで良い、一個に金貨一枚!良いアルバイトじゃろ?」 「私も見たい!」 「あぁ~、良いですけど、魔石のランク、AA以上でないと、ムリなんですけど、大丈夫何ですか?」 肥った商人はニコリとして、言った。 「それは、願ったり!じゃ~、魔石ランクで金貨を増やそう!」
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