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「今戻りました。」
朝、転入生を迎えにいった副会長が今まで見たこともない笑顔で生徒会室に入ってきた。
「うっわーっ!副会長どうしたのー!?顔面崩壊だよ~?」
会計が笑顔で毒をはく。
「「副会長気持ち悪~い!」」
「ふくか……いちょ………ど……した?」
双子の庶務が便乗して毒をはくが、書記が何事もなかったかのように質問を投げ掛ける。
副会長は笑顔で言い放った。
「転入生は私の運命の人でした!」
……は?
運命の人って、乙女かよ。
俺様がフリーズしてる間に話しが進んでいたようで、どうやら転入生を見に食堂へ行くらしい。
「もちろん会長もいくよね~。」
会計が俺様に訪ねてきた。
会計は親衛隊の奴らをセフレとして抱きまくってるような奴で、喋り方も緩いチャラ男だ。
正直、会計みたいな奴は好きじゃない。
俺様もそれ系統の噂があるが抱きたいと思うくらい親しく魅力的な異性もいなかったし、ましてやよく知りもしない男(見た目は女顔負けだが)など抱く気も起きない。
会計は俺様を同類だと思っているらしく、嫌味は言わないがよく話しかけてくる。
「俺様は仕事があるからいい。」
食堂には行きたくないので嘘をつく。あそこは親衛隊がうるさい。
「天下のバ会長様は仕事を全ておわらせていたはずですよね?私達が居ない間に親衛隊をつれこまれても困るのでついて来てください。」
「……わかった。」
副会長にいつも同様嫌味をいわれ、しかたなく食堂へ行くことになった。
というか、俺様は男なんざ抱かねぇよ!毎回副会長の嫌味は的はずれなものばかりで反応しずらい。
そんな事を思いながら騒ぐ生徒会の役員と共に食堂へ向かった。
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