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「なるほど、君風に言えば京都作法って訳か。
それなら食ってやらないと、こちらが無粋という事になってしまうな」
「そういう事だ。
新生帝大一流倶楽部の幹部たるもの、決して無粋な真似をしてはいかん」
「余程僕達に列車を降りてほしくないようだな。
困った連中だ」
そんな言葉を交わしつつ、ずるずると音を立てて茶漬けをすする悟と弥吉。
付き合っていられるかと言わんばかりに、大阪行き夜行急行が身震いしながら名古屋駅を発車してゆく。
すると一等車の一角から
「やれやれ…
無粋ここに極まれりどすなぁ」
…と小声が上がるのであった。
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