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1、2の3で、ぐわぉーっという感じに飛び掛かろうと、
赤ずきんを虎視眈々と見つめます。
今から森を通ってどこかへ行くのでしょうか、
赤ずきんの足取りは軽く、
まるでステップを踏んでいるかのようです。
そして、ちょうど今、
ティークの狼の真横を赤ずきんが通り過ぎました。
飛び掛かるなら今です!
さぁ狙いを定めてアタックチャンス!!
(いち、にの、さ…)
「なに見とんじゃボケェ」
ドスの利いた声と共に鈍い音が頭に響き、
ティークの狼は地面に叩き付けられました。
顔を上げれば、
般若のように顔全体を怒りに歪ませた赤ずきんが見ています。
どちらかというと、
仁王立ちで見下しているような感じです。
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