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しかし、
赤ずきんはそれを許しません。
簡単に許せるほど気の長い子ではないのです。
「まぁいいわ、
アンタは他の狼よりはマシそうね。
食べ物か金を出しなさい」
飽きるのも早い赤ずきんは、
手から狼を放してスカートのホコリを払います。
「あなたは山賊ですか?
―――ごめんなさい、出しますから赦して」
狼の余計な一言が聞こえた赤ずきんは、
すぐさま隠し持っていた猟銃を狼に突き付けました。
「聞こえなかった?
食べ物か金が欲しいって言ってるの」
赤ずきんはこれ以上にないくらいにニッコリと笑いました。
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