森の中で2

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「うぅ…ぅぅぅ……」 膝を抱えた狼は、 本格的に泣き出してしまいました。 「さーて、  お昼にでもしましょうかしら」 狼のことなど全く気にしていない赤ずきんは、 持ってきたキャリーバッグの中から、 アンパンと牛乳を取り出しました。 「…なにそれ、  俺から取らなくても自分のお昼持ってんじゃん…」 「いつ持ってないと言ったかしら?  負け犬は負け犬らしく黙って泣いていなさい」 アンパンをモリモリと食べながら、 森の中の一点を見つめます。
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