第3章

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「…どのようなご要件でしょうか」 必死に平静を装い、あくまで営業スマイルを保ちながらマニュアルの通りに応じた。 「あ、そんな堅くならないで。大丈夫よ。あなたのこと、たまに主人から聞いたことがあったの。お世話になったみたいで」 「は、はぁ…」 何を話したんだ、内容によっては死にたくなるのだが。お世話になったって、下の世話ですか?しもですか、そうですか。 「それでね、主人もいないし、今寂しくって。だから、一度主人の職場の若い女の子とお茶してみたいなーって前々から思っていたし、週末もし良かったら、どう?」 子供じゃ、その寂しさは埋められないんですか。宣戦布告を回りくどく言ってきたようだが、わかり易い。 叶和子は静江にデュエルを申し込まれた!どうする? →受けて立つ →逃げる 昔やっていたゲームのテロップが目に浮かぶ。逃げるのは嫌いだ。この勝負、受けてたとう。負けるのは目に見えてるけど。 「では、お言葉に甘えて」
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