第1章

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そして、今に至る。 トリコロールカラーで外装をまとめた、女性の好みそうなカフェだった。 昼下がりのため、客はまばらであった。 中に入ると、これまた洒落た店員が「いらっしゃいませー」と、席を案内してくれた。 本当はテラス席に憧れるのだが、この暑い中テラスで食事をする勇気はサラサラないので、彼から探してもらいやすいよう入り口近くの窓際の席にしてもらった。 席につくなり化粧直しを始め、彼が来るまでに「暑さで老けた私」から「デザイナーの私」に変身。 少しネイルの剥げかけた爪をいじりながら、彼が来るのを今か今かと待った。 ♪That is a memory in the rain.How do I face??*゜
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