突然の告白

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「松井って、お母さんから『健ちゃん』って呼ばれてるんだぁ(笑)」 二人を茶の間に通し、適当に座らせると、不意に辻野が言った。 「まぁ…。俺、下の名前『健一』だからな」 「あ、そうだったねぇ(笑)」 やたら機嫌の良い辻野。 てっきり家にまで来る位だから、何か深刻な相談でもあるのか?と思ったけど…。 何だ、ただ本当に遊びに来ただけだったのか。 少し安心した俺は、二人と部活での話をしたり、漫画を読んだり、TVを視たりして雑談していた。 母さんは、俺が初めて女友達を連れて来た、と素直に喜んでいたし…。 たまにはまぁ… こういうのもいいか・と思っていた。 …その時までは。
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