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夕方過ぎて―
18時になっても、うちの親父が帰って来て、夕飯の時間になっても、
何故か二人は帰ろうとしない。
それ処か、それこそ何故か二人共、一緒に夕飯を取っている。
…いやいや、おかしくないかコレ…?
食事が終わり、食器の片付け等を終わらせて一息着いた頃、俺は二人に聞いてみた。
「なぁ…お前ら、帰らないの?」
その俺の言葉に、急に二人は神妙な顔つきになり…そしてこう言った。
「…帰りたくないなぁ」
「うん。…私も」
は!?
え?何それ?!
「いや、帰らなきゃダメだろ。」
俺は慌ててそう返事をした。
だってそんな話聞いてないし、「帰りたくない」って…
彼女に言われれば嬉しい言葉だが、コイツ等は友達でしかない。
しかし、例え友達だとしても、“異性を泊める”なんて、誤解を与える事はあっても、賛同される訳がない。
「でも…、帰りたくない」
…もしかしてコイツ等、
わざわざ俺の家を訪ねて来たのは、元から帰りたくなかったからか…?!
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