突然の告白

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「あら、いいじゃない一泊ぐらい(笑)」 …母さん、いや、駄目だろう? 「いや、やっぱり泊まるのは駄目でしょ、親にも許可取って無いだろお前ら?」 あまりにもフレンドリー過ぎる母さんの言葉を遮り、俺はわざと『親』という単語を使った。 以前、コイツ等から相談を受けた時に、 コイツ等が親を“嫌い”でいながら“恐れている”事も判っていたから。 頼む、…帰ってくれ…。 「…わかった。連絡するから泊めてくれますか?」 僅かな時間の後に、辻野はそう言って、俺じゃなく母さんを見つめた。 「ちゃんと連絡するなら良いわよ(笑)」 「じゃあ、…私も後で連絡しますから。…お願いします」 「良いわよ(笑)」 辻野の後に続いて、小西もそう申し出た。 そして… 俺が何とか断ろうと言葉を選んでいるうちに、母さんが返事をしてしまった。 ちょ…母さん…勘弁してくれ…。
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