突然の告白

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翌日― 何かと渋り、まだうちに居たがる辻野と小西を追い出す様に家に帰らせ… 俺は親の目を盗んで、自分の煙草を持ち出して、ベランダの隅で吸っていた。 煙草を吸い始めてもう約3年…、彼女を見つけた頃からだ。 …別に大人ぶりたいとか、格好つけたいとかじゃなく、ただ自分の身長がこれ以上伸びるのを防ぎたかったのと…、 煙草は、心を落ち着かせてくれるからだ。 「…ふぅ~…」 煙と共に、溜め息も漏れる。…結局、辻野と小西は何がしたかったんだ? 単なる親への反抗心? 家出への憧れ? …まぁ、何でもいいけど。 明日の事を考えると気が重い。…絶対に部員にはバレてるだろうし、下手したら学年中に話が行き渡っているかも知れない。 …久美の様に、変な誤解するヤツもいるかもだしな…。 …あー! 考えるのがめんどくさい!もういい、何言われても知るか!! 俺は、俺の事・彼女の事だけ考えていればいい。 …考え尽くしてしまうと、地中を通り越してブラジル辺りまで落ち込めそうだから… 俺は、無理矢理考えるのを辞めた。
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