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彼女との出会いは、まだ俺が中学の頃。
俺がたまたま職員室に用事があって行った時に、初めて彼女を見た。
中学生にしては小さい体…一生懸命背伸びをして、クラスの出欠を黒板に書き込む姿に、俺は一瞬で釘付けになった。
絶対に俺のものにしたい
生まれて初めて、そう思った。
…けれど、当時の俺は、どうしたらそう出来るのか全く分からなくて…
帰り道、彼女の後をつけて行って、彼女の家の場所を調べあげたり、彼女の愛犬を手なづけたり…
人が聞いたら気味悪がられる様な事をした。
…幸い、その行動の一部始終が彼女に知られる事はなかったが。
彼女はちょっと天然?鈍いのかもしれない。
そんなこんなで時間だけが過ぎ、俺達は偶然にも同じ高校を受験・合格し、
これまた偶然にも同じ部活…「漫画研究部」に入った。
…本当に「偶然」に。
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