第1章

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俺は周りを観察する。東の方で爆発が聞こえた。向こうでは機人と機人の戦いが繰り広げられている。 ダースではないようだ。ダースは何だかんだ言ってもそこらへんの機人科とは違う。技術的に他を圧倒するのだ。 俺はビルの屋上と屋上をジャンプして移動する。超人間科ではまず人の基礎能力を極限まで底上げする。それがゆえに出来る事だ。 俺が次のビルに渡る時の空中にいる時を狙い銃の弾が飛んでくる。俺は空中で体を捻り初弾を躱す。次に剣で次弾を弾き飛ばす。的確に大量の弾が自分に向かって飛んでくる。俺は次の屋上に向かわず、そのビルの壁を上に蹴る。 つまり、俺は下に向かうように壁を蹴ったのだ。重力と推進力が合わさり弾が着弾する前に着弾予想地点の下に俺はいる。 弾の方向から敵を探る。…一瞬見えたのが機人だった。こんなに正確にあの大きな機人で俺を狙えるのはダースしか居ない。 俺はさっきまで自分のいたビルの壁に剣を突き立て落下速度を遅くする。 ビルの下に着地する。俺はダースの居る方へ向かう。 俺がダースの操る機人が見えた頃にはダースは容赦なく機人に搭載されているバルカン砲と機人が両手に持つ機人専用のマシンガンを一斉掃射する。バルカン砲は片方の肩に一つずつ搭載されているため、4つの銃口による一斉掃射。 反動が凄いのか一秒に1mぐらいで機人の巨体が後ろに下がる。 俺はこれではダースの機人を戦闘不能にする前にハチの巣にされる自分を幻視する。俺は一度後退する。剣の持ち方を変えて、俺は思いっきり投擲した。 俺の剣は的確に機人の最重要機関を射抜いた。機人は活動を停止する。俺は機人に刺した剣を引っこ抜くために近付き剣を手に掛けた。 剣に手を掛けた瞬間片方の肩のバルカン砲がこちらを向く。ヤバイと思った時には既に遅く初弾が頬を掠める。 剣を急いで引っこ抜き銃弾を弾く、躱す、躱す、弾く、躱す、弾く、弾くと全ての銃弾に当たらない。 そして、バルカン砲に剣を叩き込んだ。
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