第2話

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地球の侵略が順調に進んだ宇宙人達は、当たり前のように地上へ移り住み、以前の人間と同じ生活を始めた。 それぞれに占拠した国を階級が上位の者で統括し、宇宙のテクノロジーなどで更に住み良く発展させ、家庭を築き種族を増やす。 宇宙人が人間を飼い、労力としてペットとして家畜として共存する。 人間が嫌いだった私からしたら、ざまあみろな結末を辿った人類。 自分の存在すら疎ましく感じて息苦しく生きていたから、ちょうどいいやって思ってたのに。 なのに。 なのに、私ときたら。 「はい、あーん。もっといっぱい食べてね。今日はちょっと遠くまで出掛けるから、体力つけとかなきゃダメだよ。あ、そうそう!お出掛け用に、新しいお洋服買って来たんだぁ。ご飯の後、着替えて見せてね。」 「…にゃん。(はい)」 何でペット生活満喫しちゃってんのーーーっ!? このままじゃ、ぶくぶくに太るーーっ!肥やしてから食べるつもりなのかっ!?
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