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一緒に昇りつめ重なったまま恍惚とした表情を浮かべる二人。
荒い息のまま退場となり、画面が切り替わる。
「あれ多分、避妊ってやつしてるんだろうね。勝手に人間増やしちゃいけない決まりだから。違反者は僕らでも処分されるんだ。」
少し興奮が覚めたらしいガディアは、冷静に説明してくれる。
ホッとしたのも束の間、次はゲイ同士、その次はユリ同士の卑猥な絡みが披露された。
「へー、ふーん…あんな風にねえ…」
男女の時よりは食い付き良くなかったけど、終始勉学するかのようにブツブツ呟くガディア。
私は黙って耐えるしかなかった。
だって私はペット。
もう帰りたいだなんて言う権利も無い。
もし私以外のペットに興味を持ったらどうしようとか、思う事も許されない立場。
それに…実は感化されて身体が疼いてるだなんて、知らされたくなかったから。
ずっと、ずっと、我慢してオークション終了を待った。
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