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ーーーー絶句、の後。
[うわああぁぁぁーーーっ!!]
[きゃああぁぁぁーーーっ!!]
誰からとも無く走り出し、我先に校庭へと飛び出す。
でも、それは間違いだった。
先ずはグラウンドいっぱいの巨大な宇宙船が急に現れ、着地した時点で生徒数の半分はペシャンコ。
あれってワープって言うのかな?
その後続々と降りてきた宇宙服の奴らに、逃げ惑う先生や生徒はレーザー銃みたいので一撃必殺。
あっと言う間に死体の山が出来て、生きている人間は数えるほどに減った。
多分…残ったのは特別な者だけ。
生に無頓着か、精神異常者。
要するに、何ひとつ満たされない自殺願望すらある究極の不幸せ者と、最初から別次元の世界にいる異端者だ。
『おい、お前らこっち来い。』
宇宙語なのか全くわからなかったけど、促す仕草は同じだったから教室に残った二人でついてゆく。
私以外のもう一人は、さっき皆に非難を浴びてた、小林裕司って子。
話し掛けたりはせず、私の顔を見てニヤニヤ下品に笑ってる。
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