82人が本棚に入れています
本棚に追加
再選別。
それは宇宙人達の気まぐれで決定した。
大まかに分けて二つ。
宇宙人に気に入られた者はペットとして飼われ、それ以外は問答無用で労働に回されたのだった。
ペットと言っても色々あるようで犬猫扱いは一般的な方らしく、ある者は観賞用として…ある者は愛玩具として、男女問わず飼われているそうだ。
私はと言えば…童顔だったおかげか『猫』好きの宇宙人に、ペットとして引き取られている。
労働の人達の中には、隠れた生き残りの人間を釣る餌役というのもあるらしく、捕まった人間は特に利用価値がない場合、選別される事無く宇宙人の食材となるらしかった。
同族が同族を狩る。
何て下劣で愚かで、当然の報いなんだろうか。
それらは宇宙人で無くとも今まで人間がやって来た事ばかりだ。
争ったり戦争をしたり、動物を殺して食べたり…
だから人間が虐げられる立場になったのは、これもまた自然の摂理なのだから受け入れなければならない。
私はペット。
主人は宇宙人。
ただ、それだけの事だ。
最初のコメントを投稿しよう!