第2話

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再選別。 それは宇宙人達の気まぐれで決定した。 大まかに分けて二つ。 宇宙人に気に入られた者はペットとして飼われ、それ以外は問答無用で労働に回されたのだった。 ペットと言っても色々あるようで犬猫扱いは一般的な方らしく、ある者は観賞用として…ある者は愛玩具として、男女問わず飼われているそうだ。 私はと言えば…童顔だったおかげか『猫』好きの宇宙人に、ペットとして引き取られている。 労働の人達の中には、隠れた生き残りの人間を釣る餌役というのもあるらしく、捕まった人間は特に利用価値がない場合、選別される事無く宇宙人の食材となるらしかった。 同族が同族を狩る。 何て下劣で愚かで、当然の報いなんだろうか。 それらは宇宙人で無くとも今まで人間がやって来た事ばかりだ。 争ったり戦争をしたり、動物を殺して食べたり… だから人間が虐げられる立場になったのは、これもまた自然の摂理なのだから受け入れなければならない。 私はペット。 主人は宇宙人。 ただ、それだけの事だ。
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