1章

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「ぶふっ。なに新学期早々叫んでんだよ。ぶふぉw」 「何だよ透琉。お前も新学期早々遅刻してんじゃねぇよ。」 後ろから声かけてきたのは、田山透琉(タヤマ トオル)。 この学校に入学して初めて出来た友人だ。 遅刻常習犯で1年の時の担任を胃潰瘍(イカイヨウ)で病院送りにし先生の間では恐れられている。 因みにコイツもノーマルだ。 「お前大丈夫なの?単位。生徒指導の先生からもいつも逃げてばっかりだし。」 「大丈夫!今日は、午前中終わりで授業ないし。てか、俺頭いいし。」 「そういう問題じゃないだろ。」 どや顔で言ってきた透琉を容赦なく叩く。 確かに今日は、入学式と始業式だけなので、これからクラスで顔合わせし学級委員を決めて終わりなのだ。
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