3章

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「次は助けてやるよ。」 「次があって堪るか…!!」 「ちょ、待て待て。出ちゃうから!!朝飯が!!」 俺が揺さぶりに拍車を掛けていると、微かにドアをノックする音が聞こえた。 「失礼します!夜長先生、何やってるんですか!!廊下まで騒ぎ声が聞こえてましたよ!」 騒がしい教室に凛とした声が響く。 声のする方を見るとそこには、夜長先生に詰め寄っている、白衣を着た男がいた。 夜長先生は、しまった!という顔をしている。 「…須崎先生!?」 「全くもう!生徒相手に何やってるんですか!」 「す、すまん…」 先生を言いくるめている人は、須崎(スザキ)先生といって保健室の先生だ。 女顔とまでは、いかないがどちらかというと可愛い系の顔立ちだ。 「駄々っ子連れてきましたから、後は宜しくお願いしますね!」 須崎先生は、再び廊下に行くと、1人の男を引っ張ってきた。 その男を見た俺は、まだ隣で立っている黒南風先輩と見比べる。 「……双子?」
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