196人が本棚に入れています
本棚に追加
「うぇぇ…でも、すーちゃん。やっぱり俺帰りたいよぉ。この教室可愛い子少ないんだもーん…」
こいつそんな理由で、帰ろうとしてんのか。
我が儘な黒南風(弟)に苛立ちを覚えると、ふと後ろから声が聞こえた。
「俺も女の子いねーから、帰ろ。」
「……透琉、お前なんで男子校にきたんだ?」
「親の希望。」
「なんか…ごめん。」
「……女の…どこが…いい…?」
俺達の隣で、黒南風(弟)の行く末を見ていると思っていた黒南風(兄)が話の中に入ってきた。
「書記様!女の子の良さを分からないのですか!?あんなに可愛くてふわふわしてて、柔らかいのに!ついでに、俺は太腿派です!!」
俺は、透琉の力説にうんうんと頷く。
ちなみに俺は、お尻派だ。
しかし、黒南風(兄)は訳わからないと顔をした。
「女…きゃん、きゃん…うるさい…嫌い…」
やはり、この先輩もあちら側か。
「えー?兄ちゃんまだ、そんな事言ってるのー?俺もそこの子に、さーんせーい!ついでに、俺っちはおっぱい派でーす!」
最初のコメントを投稿しよう!