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「えーと…オレ!食堂に行きてーんだけど、どこにあるんだ!?1階にあるんじゃねぇのか!?」
迷子は、俺よりちょっと背が高くボサボサの髪にぶ厚いレンズの眼鏡をしている。
ブレザーの襟元を見てみると、1年生のピンズが付いていて、入学したてってことがわかる。
敬語がないのは、俺達が先輩だと分かっていないのか?
「ひっ!」
迷子は、柊を見てしまったらしく小さく悲鳴をあげた。
「あぁ、コイツ目つきが悪いだけで、いきなりとって食ったりしないから大丈夫。」
「あ゛?」
「ひぃっ!」
駄目だ。完全に怯えている。
「えーと、お前食堂に行きてーんだよな?俺達も今から向かうところだから、一緒に来るか?」
「ちょっ、棗!?」
「っ!い、いいのか!?」
「おう!ちなみに食堂は、生徒玄関寄りだ。」
「おいこら!何勝手に決めてんだ!」
「別にいいだろ。同じ所行くんだし、コイツ1年生だぜ?可哀想だろ。」
「そ、そうだけどよー。」
「はい、決まり。柊もいいよな?」
「棗がいいなら。」
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