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完全にやらかした。
今考えたら薬草とか七草粥とか格好良くない。
その上ぺんぺん草と言われ、俺だったら確実にキレる。
「…あははっ!」
そんな事を思っていると、俯いていた如月がいきなり笑いだした。
やばい!
俺のせいで可笑しくなったか?
「凄いな!オレの今までのあだ名全部当てるって。逆に清々しい!」
「そ、そうか…?」
「おう!でも、そのあだ名で呼ばないでくれ!凹む…」
「あ、ああ。分かった。如月な。」
「ん!これからよろしくな、棗!」
「あぁ、よろしく。」
良かった。
さっきの様に落ち込んでいる様子は、なさそうだ。
それより…
「お前髪切らねぇのか?うっとおしくね?」
コイツのボサボサの髪が気になっていた俺は、まだ近くにある如月の前髪に触れ横に流してみる。
「え?わわっ!」
すると、如月は驚いたのかすごい速さで俺から離れた。
「……悪い。いきなり触って。キモかったよな。」
「ご、ごごごめん!びっくりしただけだ!キモくないぞ!」
「そ、そうか…なら良かった。」
「お、おお!」
何だこのやりとり。
何だこの気まずい空気は…!!
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