4章

8/15
前へ
/81ページ
次へ
「おーい!何やってんだー?早く行こうぜー。柊が腹の減りすぎでヤバイ!」 透琉の大声が聞こえ、お互いハッとする。 先に歩き出してた透琉と柊が俺達が来てないことを知り、待っていてくれたらしい。 「ほ、ほら、柊…さんめっちゃフラフラしてんじゃん!早く行かねぇと!」 「え?おお…」 如月は、俺の手を掴むと小走りで透琉達の元に行った。 「おせぇぞ。」 「悪い…ってか、お前が如月泣かすから、慰めてたんだよ。」 「田山、お前1年生相手に最低だな。謝れ。」 「うっ…」 「いや、オレ泣いてないぞ!」 「ごめん…」 「いや、大丈夫だから!気にすんなって!」 「そうか?」 「おう!」 身長が透琉よりもデカいからか、何だか如月の方が年上に見えてくる。 多分精神年齢的にも、如月の方が上な気がしてきた。 「ほら、仲直りは終わったか?早く食堂に行こう。」 透琉達の会話が一段落した所を確認し、俺達は食堂に向けて歩き出した。
/81ページ

最初のコメントを投稿しよう!

196人が本棚に入れています
本棚に追加