4章

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食堂に着いた俺達は、ウエイトレスに促されるまま4人席に着いた。 ここの食堂は、レストランの様になっていてテーブルの上にあるタッチパネル式のメニューで注文する。 学生証には、ICチップが組み込まれており退席する時に、学生証をタッチパネルにかざすとその場で会計できるという仕組みだ。 所謂キャッシュカードだ。 こんなの持っていると、金銭感覚が無くなりそうで怖い。 俺達は、それぞれ好きなものを注文した。 因みに俺は、唐揚げ定食だ。 「そういや、棗達は何組なんだ?」 俺の隣に座っている如月が話しかけてきた。 「俺と透琉はC組で、柊はA組。」 「あ、オレもC組って言われた!やった!」 「言われた?」 「そう!俺今日来たばっかりでおじ…理事長に教えてもらったんだ!」 「入学式は昨日だったんじゃねぇの?サボり?」 如月の向かい側に座っている透琉が、肘をつきながら聞いた。 「さ、サボりじゃねぇよ!オレ本当は、違う学校に行く予定だったんだけど、色々あって…。だから、入学式には間に合わなかったんだ。」 如月は、俯き気味に話す。 今日はこの学校の説明等を聞き、明日から教室に通い出すらしい。
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