第1章

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あやはスカートを引き下げて隠したくなる衝動を抑えた。 「ではほかのところを見せれば、股ばかり見なくて済むのでは」 「じゃあ、ほかのところも見せてくれ」 蒲生は腕を頭の後ろに組んで、余裕のあるそぶりを見せた。 心臓の鼓動が胸を押し上げる。 自分だけが興奮しているようで、恥かしくて苦しくてシャツを一気に引きちぎってしまいそうだ。 それを抑えて、ボタンをひと呼吸ごとにゆっくりと、はずしていく。
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