第1章

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とある会社の、社内で使用する通信システムの入札をE社、B社、T社の3社で競合していて、今日はそれを決める最初のプレゼンの日だ。 E社の担当の一人である折笠あやは、早朝からはりきって会場に入ったが、一通りプレゼンが終わり質疑応答に入ったころから、危機感を覚えた始めた。 システムの導入の手軽さや導入後の使用感はE社が優っているようだが、コストが他社に比べて2割は高いらしい。 「このままじゃ、ちょっと難しいんじゃないですか」 あやは上司にこっそり告げた。 上司も渋い顔でうなずいた。
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