第1章

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食事も終わる頃、気が付くとテーブルを挟んでいるのは、あやと件の男性だけになっていた。 会社から電話がかかってきた人、お手洗いに立った人、たばこを吸いに行った人などがタイミングよく一斉に席を外したのだ。 なにをしゃべろうかと、グラスを口につけながら頭を探っていると、相手に先を越された。 「この後、なにかご予定はありますか」 驚いた。 誘われた、ということだけではない。
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